HACCPの考え方を取り入れた衛生管理
小規模な飲食店・重要管理のポイント  業態メニュー別チェック方法一覧表


※重要管理のポイントの例を紹介します。
同じメニューでもお店によって調理方法が異なりますので、必ず同じ分類になるとは限りませんが、参考にしてください。

和食:寿司・仕出し 中華料理店 スナック:軽飲食・喫茶店 洋食:洋食居酒屋・レストラン

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和食:寿司・仕出し
重要管理のポイント
     
分類メニューチェック方法
非加熱のもの
(冷蔵品を冷たいまま
提供)
 刺身
 寿司ネタ
 寿司種  魚類・
 貝類
冷蔵庫から取り出したらすぐに提供する
仕入れた魚はよく水洗いして冷蔵庫で保管する。丸魚を解体する時
もよく水洗いしてから解体して、殺菌した布巾で水気をとり、
リードペーパーなどで包んで冷蔵保管する
貝類も良く水洗いしてから調理し、塩で貝のぬめりを取ってから
水洗いして冷蔵庫で保管する
 鮮魚(刺身・
 寿司ネタなど)
さばいた後、柵にして冷蔵庫で保存(最長3日)
提供直前に切り分け、速やかに提供
 (シメサバ)酢締めしたものを、提供。一部は冷凍し、解凍して使用する
 にぎり寿司寿司を握る前に手指をよく洗浄する
 つま類野菜などのつま、海藻のつまは、よく水洗いをしてから調理する
手指、材料等の洗浄が不足の時は、当人に注意して洗浄を
やり直させる
 サラダ
(付け合わせなど)
野菜を洗浄、カット後、冷蔵庫で保存
盛り付け直前に取り出し、速やかに提供
 付き出しなど
(豆腐など)
 (酢の物など)
冷蔵庫で保存。提供直前に盛り付け、速やかに提供する
 つけものなど
 市販品
 市販品は、冷蔵庫で保存。賞味期限内に使用
 小鍋材料を小鍋に盛り付け、客席で着火し、調理する
生肉・鮮魚などは提供直前に盛り付ける
加熱するもの
(冷蔵品を加熱し、
熱いまま提供)


 天ぷら




(加熱用食材)
(生食用食材)
衣を入れたときの油の音、泡の出方で油の温度を見る
揚げ時間は色で確認
材料を良く洗浄して保管をする。
冷蔵庫で保管する時は、雑菌が付着しないよう注意
油の温度、時間、油鍋に一度に揚げる量を多くしすぎないようにする
(油の温度が下がりすぎて、材料の中心まで火が通らない時
もあるので注意する)   
見た目(泡の出方、浮き上がり方)と触感で判断
見た目(衣が固まる程度)で判断
 唐揚げ見た目(泡の出方、浮き上がり方)と触感で判断
 冷凍食品温度をチェックし、時間で判断
 うどん・そば類ゆで時間と触感で判断
 茶碗蒸し火の強さ、時間に注意。出来上がりは、見た目で判断する
竹串で刺して判断するも良し、
味付け調理した汁と、とき卵を合わせたタレ汁は冷蔵庫で保管する
2日間を限度とする
 煮魚・焼魚どちらも魚の中心まで火が通るように注意する
見た目で判断する
煮込み時間と見た目で判断
加熱するもの
(加熱した後、
高温保管)
 ご飯必要量を炊きあげ、保温保管
(残った分は、高温保管もしくは冷凍保存)


 蒸し物
  茶碗蒸し等
見た目と時間で判断する

蒸し器が沸騰後、細火にして茶碗を入れ約15分加熱   
串を刺した時に液が上がってこないことを確認し、専用保温箱で
提供まで保温
*測定結果
  蒸し器で加熱後の茶碗蒸しの中心温度92℃   
  鶏肉中心部81.5℃
  1時間後の茶碗蒸しの中心温度73℃
加熱後冷却し、
再加熱するもの
 煮物加熱後、速やかに冷却(冷蔵庫で保存)
 椀もの
 出汁味噌汁、すまし汁
加熱調理後は、よく冷ましてから冷蔵保管
当日に使用する量だけ作るようにし、翌日には使用しない事   
再加熱時は、火の強さ、見た目で判断
加熱後、
冷却するもの
 えび
 たこ
 だし巻き卵
 穴子
 げそ
 しゃり
加熱後、速やかに冷やし冷蔵庫で保管する
都度、冷蔵庫から取り出して使う
加熱後、風を当てて冷やす
火加減や時間、箸で触ってみたり、気泡の上がり具合など   
見た目で判断する(切り開いて加熱具合を確認する)
 厚焼き玉子焼き上げた玉子焼きは、よく冷ましてから冷蔵庫で保管する
製品は2日間を限度にするように
 先付け(主に煮物)加熱調理後、冷蔵庫で保存
 巻き寿司の具・
 いなりの揚げ
 鮎甘露煮
 (鮎寿司用)
 和え物調理後、冷却する
 だし巻き調理後、冷却する
 酢飯速やかに冷却し、室温で保存する。原則当日に消費
 仕出し弁当調理後、速やかに冷却し、盛り付ける
ただし、揚げ物などは、室温で冷却
 デザート類調理後、冷却する
 デザート
(黒豆寒天)
黒豆の煮汁を少し煮詰め、寒天と砂糖で味付け、前日に用意する
冷蔵保存(1℃〜2℃)   
冷蔵庫から出したらすぐに提供する

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中華料理店
重要管理のポイント
分類メニューチェック方法
非加熱のもの
(冷蔵品を冷たいまま
提供)
ピータン常温入荷・保存
きゅうりの甘酢調理後、冷蔵庫で保存
付け合わせ野菜洗浄、カット後、冷蔵庫で保存
盛り付け直前に取り出し、速やかに提供
加熱するもの
(冷蔵品を加熱し、
熱いまま提供)
スープ類沸騰を確認し、調理後速やかに提供
肉料理200℃以上の油通しをする
鶏料理唐揚げなどは、チェック用に1つ多く調理し火通りを確認する
*カシューナッツ・・・低温(100℃程度)で油通し
海鮮料理食材により、油通しの時間を調整。試食で確認
野菜料理炒め物は、野菜の種類により目視、触感により火通りを確認
麻婆豆腐豆腐の沸騰を確認し、挽肉は目視により確認
春巻き冷凍保存していたものを、油からの浮き上がりで確認
(具を入れてから、油に火を入れる)
焼きそばあんかけ野菜は、1分間火を通して合わす
ラーメン類麺・・ゆで時間   沸騰して    分
めし類チャーハン、天津飯、エビチャーハンなど 火通りは味見で確認
加熱するもの
(加熱した後、
高温保管)
ランチスープ保温器・炊飯器の温度確認(65℃以上)
ご飯見た目(沸騰、湯気等)で判断
加熱後冷却し、
再加熱するもの
イカ団子団子にして湯通しし、冷却、冷凍保存。提供前に再加熱
ごま団子火の通りは、油からの浮き上がりで確認
中華がゆ調理後、冷蔵庫で保存。提供前に再加熱
ニラがゆ同上
フカヒレ同上
あわび茹でてから真空調理
加熱後、
冷却するもの
チャーシュー加熱後速やかに冷却(加熱は第2グループ参照)
冷麺同上
前菜類冷蔵庫より取り出したらすぐに提供
フカヒレの冷製冷蔵庫より取り出し、調理後すぐに提供
アワビの冷製仕込み後3日以内に提供(4日以上は再加熱)
デザート同上

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スナック:軽飲食・喫茶店
重要管理のポイント
分類メニューチェック方法
非加熱のもの
(冷蔵品を冷たいまま
提供)
フルーツ
お新香
サラダ
果物は傷んでいないか
冷蔵庫より出して常温に置かずすぐに提供する。残りはすぐに冷蔵庫に入れる。
野菜(レタス、胡瓜、トマト)はよく洗浄する
野菜ジュース
果物ジュース
野菜・果物類はよく洗浄する
カットし調理後は速やかに提供
残りは速やかに冷凍もしくは冷蔵
野菜サラダ

野菜ジュース
(容器入り)
冷蔵庫より取り出したらすぐに提供する

開封したものは冷蔵庫で保管し、すぐに提供する
生クリームなどホイップ後、冷蔵庫にて保管。使用後は速やかに冷蔵
牛乳冷蔵庫より取り出したらすぐに提供する
開封したものは冷蔵庫で保管し、すぐに提供する
加熱するもの
(冷蔵品を加熱し、
熱いまま提供)
焼きそば肉類はしっかり火を通す
チャーハンなどお肉は小さく切る
肉炒め色の変わったのを見た目で確認する
うどん生めんを冷凍しているので十分火を通し、提供する
ピザ冷凍品なので一度レンジで加熱し、オーブントースターで焼く
カレーレトルトなので熱湯時間を十分に
おでん沸騰を確認し、長時間加熱し、提供時温める
唐揚げ温度をチェックし、見た目と触感で判断
冷凍食品レンジ・オーブントースターなどで加熱(温度・時間は商品に準じる)
煮物見た目と時間で判断
ミックスピザ温度、時間、焼き具合で判断する
チーズの焼け具合で、中のトッピングの火の通り具合を確認
加熱するもの
(加熱した後、
高温保管)
ご飯 必要量を炊きあげ、保温保管
(残った分は、高温保管もしくは冷凍保存)
スープ調理後、湯煎にて保温 提供前に再沸騰
加熱後冷却し、
再加熱するもの
煮物、椀もの
出汁
加熱後、速やかに冷却(冷蔵庫で保存)
再加熱時は、火の強さ、見た目で判断
加熱後、
冷却するもの
先付け
(主に煮物)
加熱調理後、冷蔵庫で保存
プリン調理後、速やかに冷蔵
ポテトサラダ野菜(ジャガイモ、人参)を茹でたら粗熱を取り、冷却
冷蔵庫より取り出したらすぐに提供
卵・野菜(ジャガイモ、人参)を茹でたら粗熱を取り、調理冷却
調理後は冷蔵庫で保管

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洋食:洋食居酒屋・レストラン
重要管理のポイント
           
分類メニューチェック方法
非加熱のもの
(冷蔵品を冷たいまま
提供)
 アンチョビきゅうり ソースに和え、すぐに提供する
冷蔵庫から出し、水洗いしカットする
 鮮魚(刺身など)さばいた後、ブロックにして冷蔵庫で保存(最長2日)
提供直前に切り分け、速やかに提供
 野菜・果物
(付け合わせなど)
野菜・果物を洗浄、カット後、冷蔵庫で保存   
盛り付け直前に取り出し、速やかに提供する
 付き出しなど
*和え物
 (酢の物など)
冷蔵庫で保存。提供直前に盛り付け、速やかに提供する
 つけもの自店製造の浅漬け・たくあんは、製造日中に提供
 デザート類製造後、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保存
盛り付け直前に取り出し、速やかに提供
加熱するもの
(冷蔵品を加熱し、
熱いまま提供)
 ポークグリルカットした冷蔵庫の肉を、グリルし、オーブンに3分入れ、4分置く
カットして加熱が不十分ならオーブンで再加熱する   
火を通すものは、定期的にチェックし、自分で食べてみる
 焼き物
  魚料理
  卵料理
  肉料理/ハンバーグ

見た目と触感で判断   
調理後、速やかに提供
見た目と触感で判断
 揚げ物
  天ぷら
  唐揚げ・フライ


温度をチェックし、見た目と触感で判断  揚げ温度  180℃   
温度をチェックし、見た目と触感で判断  揚げ温度  180℃
*提供前に切って確認
 煮物
  主に魚

煮込み時間と見た目で判
 蒸し物時間と触感で判断
 オムライス調理後、速やかに提供
加熱するもの
(加熱した後、
高温保管)
 ごはん
スープ(ランチ用)
炊飯器で炊飯し、営業後、あまった飯はラップで包み冷凍する
調理後、湯煎にて保温
加熱後冷却し、
再加熱するもの
 もつ煮込み15人前を煮込み、氷で冷ます   
注文された分ずつ、ぐつぐつ、ぶくぶくするまであたためて、
すぐ提供する
 煮物
 椀もの
 出汁
 味噌汁、すまし汁、
 スープ
加熱後、速やかに冷却(冷蔵庫で保存)
再加熱時は、火の強さ、見た目で判断
加熱後、
冷却するもの
 シフォンケーキ



 仕出し弁当   


 和え物
 だし巻き
 デザート類
シフォンを焼き上げ、余熱をとり、カットしてタッパーに入れ
冷蔵庫で保管する。
2日で残った分は廃棄する
調理後、速やかに冷却し、盛り付ける   
焼き物、揚げ物等は第2グループの加熱調理のチェックに準じる


調理後、冷却する

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